ラティクチを諦めるな

れみ(@lemi_irym)の構築記事、随筆、草案など

構築記事あるある 強い人、重いポケモンごまかしがち


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↑これはゴマ菓子

 

ポケモンにおける「ごまかし」を言語化するのは難しい、というツイートを見て少し考えてみた。

確かにごまかすという言葉は曖昧だ。そこで「ごまかし」の余事象を考えてみる。つまり世界を「ごまかし」「ごまかしでない(ごまかしの対義語)」に二分し、後者の方を解析してみるのだ。曖昧なやつの余事象、わかりやすがち

ごまかさないとは何か。これは単純に安定して処理できているか、もしくは確実に負けているかだ。したがって毎試合再現性のある出来事が「ごまかしでない」事象となる。これはポケモンで具体的に考えれば、後出しから処理できる・読みを介さない安定行動だけで勝てる・どう抗っても大抵負ける、だろう。単体レベルでは、例えばHBムゲンダイナは悪ウーラオスを「ごまかさず」処理できる。鉢巻なら上から身代わり再生でPPを枯らし、挑発持ちは上から2回殴り、それ以外なら受かっている。また、気合溜めのないザシアンはヌオーを「ごまかす」ことはできない。じゃれつく急所以外でヌオーを突破する術がないので、交換読みを合わせても勝てない。したがってごまかす、ごまかさないの話にすらならない。

この余事象がすなわちごまかすだ。対面からなら勝てる、読みを一回(または複数回)通せば勝てる、複数匹のポケモンを並べて一匹を処理する、追加効果の試行回数を稼いで確率に祈る。このへんがごまかしになるだろうか。私はマンムーカバルドン+ザシアンで「ごまかし」ている。マンムー初手を読んでオボンカバルドンを投げ、氷柱落としを一発耐えてあくびからステルスロックすることでマンムーが寝るかステロを踏むかの二択を迫り、どちらにしても裏のザシアンでマンムーに勝てる算段となる。カバルドンがめちゃくちゃ削られる上に氷柱で怯むので安定した処理とは言えないが、普通に戦ったらボコボコにされる重いポケモンを最小限の被害で処理している。他にも、小さくなるラッキーで挑発をかわしてゴチルゼルをごまかすこともあるだろう。前述のザシアンヌオーであればステロやまきびしを踏ませた上で交代読みのじゃれつくを当ててごまかすことになる。ザシアンをコピーしたメタモンに静電気サンダーを投げ、静電気お祈りするのもごまかしだろう。初手ガラルヒヒダルマにサンダーを合わせ、氷柱落とし読みでザシアンに引いて処理するのもごまかしだろう。どれも運や相手の行動次第で崩れてしまう不安定な処理だが、読みの精度や立ち回り方次第で勝率を上げる行動であることに間違いはない。

 

ここでは「ごまかす」は読みないし立ち回りで本来安定し得ない処理をすることだ、と結論付けておく。強いプレイヤーがごまかしを多用するのではなく、ごまかせるからこそ順位が上がっていくのだ。