ラティクチを諦めるな

れみ(@lemi_irym)の構築記事、随筆、草案など

試したレンタル


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珠自爆アタックランドロス+スカーフカイオーガが軸。ランドロスがアタックもしくは自爆を選択し続けることで相手のSを上げさせずに(起点にならずに)退場できるので、初手ダイマから一方的にペースを掴み続けられる。オーガが物理受けを初手に誘いにくいのも噛み合っている。

この構築において最も強い動きは、基本である上述の動きだ。珠ランドで初手ダイマダイマの切れ際でアタック自爆退場→オーガで潮吹きの一貫を作る→倒しきれなければイバンミミで詰める この対面的な動きがハマれば最も強い。この動きが通らないのはランド、オーガ、ミミが何らかの対策をされているときで、例えば臆病珠サンダー、イベルタルなどランドがジェットを切っても勝てない相手が初手でダイマを合わせられると向こうのジェットから押し切られる。貯水、特殊耐久の高いポケモンを含むサイクルでオーガの一環が取れないと、ミミが弱いので押し負ける。これらの弱点を裏で補完する。すなわち、初手サンダー対策のラッキー、イベル対策のタスキ電磁波サンダー、サイクル破壊の鉢巻悪ウーラオス。全員が汎用性の高いポケモンなので基本選出で勝てない相手をだいたい何とかしてくれる。

回していて弱いと思ったのは、もう型と構築が知れていてランドのダイマを一点読みされること、オーガの一貫を取れない場合に非常に苦しくなることだ。ランドのダイマを物理受けに止められ、オーガに引いても特殊受けに止められ、ここから捲くるためには悪ウーラオスを上手くぶつけるしかないが結局様々な択になる。例えばランド初手ダイマをカグヤに受けられたあとからウーラオスを投げても遅い。相手のダイマでウーラを処理され、オーガを投げても裏の特殊受けと回されて詰んでいる(岩雪崩で頑張ることはできるが)。こうならないためには釣り交換や交代読み交代などを駆使する必要があり、少ししんどい。攻める構築かつ対面操作要素が少ないので当たり前ではあるが、サイクルの崩しがランドオーガで完結しないことが苦しさに繋がっている。

しかし対面構築が強い現環境において、対面構築に強い対面構築というのは非常に刺さっている。初手ダイマwithS操作+速い禁伝、というこのルールの基本たるサンダーザシアンと本質的に同じ強さを持っている。

 

 


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襷壁黒バドからラグ、ラグからエースへと展開する構築。禁止伝説が不利を取る相手に無理なく戦え、禁止伝説が有利な相手へはそのまま禁止伝説を通せる。自分が前期使っていたドラパルト展開と同じことを、それの弱さを克服する形で行えている。

前期の自分の構築の弱さは

・最速ザシアンに鬼火を入れられない

・ゴースト技の手打ちが弱く、ドヒドイデなど高耐久を崩していない

・ドラパルトの圧力が高くない場合があり、アドバンテージを得られない場合がある

黒バドはその圧力から1ターン貰えることも少なくない他、ザシアンに対面勝てて物理受け程度を崩している。相手に壁だけを警戒させず、逆に黒バドの圧でダイマを強要していなせるのが強い。裏のエースも自由に取れるので、黒バドが呼ぶ特殊受けを壁下で起点にしながら破壊する動きが強かった。

弱点としては、ゼルネやオーガなど耐久も火力も高い禁止伝説に押し切られてしまう点が弱かった。黒バドがダイマなしで対面から突破されるか、起点にされると最悪だ。鬼火外しも同じ理屈でヤバい。また、黒バド以外の各ポケモンの性能が尖っているので試合展開や選出を間違えると取り返しがつかない上、正しい選出と試合運びが少し難しい。(通すエースを間違えたときなどの取り返しがつきにくい)。

それらを差し引いても壁やラグを駆使して相手にダイマを切らせてしまえばかなり勝てるので、いかにダイマを使わせるか、こちらの後発ダイマを通せるかが鍵になる。

 


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最も基本的なイベル軸。襷+イベルの対面選出、イベル@2のサイクル選出もできる柔軟さがあり、相手の構築に合わせて太い方の勝ち筋を追えるのが強み。対面選出はイベルを、サイクル選出はイベル以外を通す選出となることを意識し、受からないポケモンが複数いるorイベルタルが通っているなら対面、受からないポケモンが一匹程度なら受けサイクルという使い分けをする。崩し枠を選出しながらイベルタルにも対応できるような構築はサンダーザシアン以外にはほぼなく、そのサンダーザシアンにはそれぞれドサイドンヌケニンという極端な対応を敷いてあるため、どの構築にも五分以上で戦える。

弱い点は珠ダイジェットを止める術に乏しいこと、カバラグ展開を完璧には止められないことだ。ダイジェット対策がドサイドンなので、受からないダイジェット(特にイベル)が本当にきつい。後出しから解決がしないので先にステロを撒いてからこちらのポケモンを切ってダイマックスを枯らし、後発でイベルタルを通すしかないがこちらの損害が大きすぎると捲りきれない。また、カバラグに1ターンの行動を必ず許すので誰かが寝るor自爆するかステロを撒かれるかはされてしまう。受け側の数値も(特に特殊は)ステロから普通に崩される範疇であり、後出しから積みを咎める手段も少ないので苦しい展開を強いられがちだ。

イベルタルがサンダーザシアン以外の全てに勝てることを最大限に利用しためちゃくちゃ強い構築だった。

 

 

サンダーザシアンのテンプレート。鉢巻がドラパなのは少し珍しいかもしれない。

サンダー初手ダイマックスも出来るが、基本的にはザシアンなどから投げてサンダーは裏から通す。対面的な相手にはサンダーザシアンヌオー、崩すときはドラパ@2、など選出はわかりやすいが柔軟で、ヌオー以外は単体性能の高いポケモンで固められているので相手に合わせてうまく選出できる。ヌオーは物理相手の詰ませであり、B方面のみは対面操作ラグラージとして使える。

この構築の最大の強みはザシアンを含め全員に試合を終わらせるスペックがあることで、ザシアンをちらつかせながら裏を通す、が理想的に決まる。またそれぞれの役割範囲が広い上に被っていないので相手の3体がこちらの3体に対応できることは少ない。例えばサンダーザシアンドラパと投げたとき、(相手視点はウーラオスもヤバいので)これをすべて受けきれる選出はない。選出段階で苦しい割り切りをしなければこちらのポケモン全員を捌ききれないので、その間隙を突いてこちらはサイクルを崩していく。

弱みはヌオーの打たれ弱さ、それに伴う初手ダイマ耐性の低さだ。珠アタックエースバーンのような高火力かつサンダーに打ち勝てるポケモンは受けきれないし、特殊もラッキーを選出した上でダイマックスに合わせて後投げしなくてはならない。ヌオーがダイマックスをギリギリ枯らすことしかできず、受けきれない。また、ゼルネメタモンのような、ヌオーが刺さっていないがヌオーを投げないとキツいような相手はヌオーを投げて腐らされる可能性もあり、選出択になって厳しい。

 

ポケモンのパワーは最も高いので普通に試合が進んだら勝てる。相手の対策をいかに掻い潜れるかという構築だ。サブウェポン、選出、持ち物あたりで少しずつ相手視点とズラして対策の対策をしたい。