S16反省&構築紹介
S16は「ザシアンの通りが悪い⇒物理受け、最速ザシアンが環境に多い⇒スカーフカイオーガが通る」を意識し、ザシアン軸とオーガ軸の2つを用意することで柔軟に対応しようとした
結果:最終レート2004
↓レート2000に載せたオーガ軸対面
↓ずっと使っていたが最高197xで終わったカバザシアン
【コンセプト】
主にカバルドン+ザシアンの軸を通す
通らない環境になったらスカーフオーガを通す
【構築経緯】
禁伝2大筆頭のザシアン、カイオーガの両方に不利を取らない構築はザシアン軸とカイオーガ軸であると考えた。禁伝全てに対応するには対面構築が最も理にかなっていると感じた(禁伝は物理特殊ともに火力が高く、型も豊富で読みにくいので任意ポケモンを後出しから対応するのは難しいと踏んだ)ので、ザシアン軸もカイオーガ軸も対面寄りの構築へ。
まずザシアン軸を練った。カバルドンのステロあくびからザシアンを通す動きの強さに惹かれ、これを通すことを目標とした。カバ展開ザシアンを阻害するのは
・ラム持ちを合わせられること
・相手のステロあくびに嵌められること
・物理受けに受け切られること
大きくはこの3つである。これを解決するため、初手ダイマックス→カバルドン+ザシアン の動きを確立した。
初手ダイマックスには相手のステロあくびに強いラムビルドエースバーン、殴り合いに強い珠竜舞ドラパルトを採用。相手のラム持ちは単なる殴り合いに弱く、この2体で潰していけると考えた。またこれら2体を物理で採用することで物理受けへの役割集中も見込んだ。エースバーンもドラパルトも積み技があり、カバルドンから展開できる点も相性が良かった。
ドラパルトはダイジェットの殴り合いに弱いので、ダイジェットで殴り合えるエースとして嘴サンダーを採用。物理受けへの削り役も担ってもらった。
最後に、ここまでで手薄なオーガや黒バドへの誤魔化しで悪ウーラオスを採用して構築完成。
次にオーガ軸を考察した。レンタルで使った襷ウーラオス+スカーフカイオーガ+珠ミミッキュという対面の並びは対応力が高かったので、これを出発点とした。潮吹きカイオーガはHPを高く保つことが大切であり、またザシアンに対面勝てるとは限らないので、ザシアンを削りつつ対面操作できるサンダー:帰宅部型を採用。最後に、ここまでで苦しいサンダーに厚くするためにチョッキADドリュウズと、このドリュウズを腐らせないためのカバルドンを採用して構築とした。
【個別紹介-ザシアン軸-】
めちゃくちゃ適当に書きます カバドリ以外は真にブッパです
ザシアン陽気HS
巨獣斬/じゃれ/剣舞/石火
剣舞じゃれでサンダーを崩せるようにしたが静電気と放電の麻痺で役割を失っていたので実質11交換だった。ザシアンでサンダーを崩しにかかったのが間違いだった。
石火はあまり撃たなかったが石火でないと勝てない場面があるので外せない。
カバルドン腕白H252B100D156 H-B-D=215-166-112
地震/ステロ/あくび/なまける
両構築同じ。起点作成兼クッション。
サンダーのC特化珠ダイ暴風を耐えるやつ。
身代わりでカバルドンを対策する動きは(当然だが)少なく、あっても身代わり→ダイマックスだったので吹き飛ばしを切り、詰ませや役割集中への否定として怠けるを採用。めちゃくちゃ強かった。ちなみにラム持ち相手はあくび→なまける→あくび で最低限の仕事ができるのであまり困らなかったどころかダイマックスを消費させることができて逆にカモだった。
サンダー臆病CS
ボルチェン/暴風/熱風/羽
めちゃくちゃ弱かった。ダイマックスしてもしなくても弱い最悪のサンダー。たぶんサンダー以外の別のポケモンを採用したほうが良かったが思いつかなかった。
エースバーン意地AS リベロ
火炎ボール/膝/跳ね/ビルド
初手ヒヒダルマに合わせてダイマックスして誤魔化す。なぜかサンダーを後投げされまくったのでダイバーンで破壊しようとしたが、何故か後出しからダイマックスで間に合われるので多分弱かった。珠ダイバーンじゃないと何も破壊できないね。
ただラムにしかできない仕事もあったし、相手にカバがいようがラグがいようが投げられて突然の電磁波鬼火催眠術に対応できるのもめちゃくちゃ偉かった。サンダーごと破壊できるラム持ちの必要性が叫ばれている。
ドラパルト意地AS クリアボディ
威嚇対策のクリアボディ、地味に役立った。受け回しはカバのステロあくびからこいつを通すことで対策していたがイベルタル入りの受けループには何しても勝てなかった。すり抜けじゃないので不意打ちが黒バド対策として機能しておらず、ソラビでより受けに強くしたりギガインパクトからザシアンに繋いだりする方が強かったと思う。
ウーラオス悪 陽気AS
強打/インファ/不意/挑発
受け回しやサンダーの回復を防ぐために挑発採用、めちゃくちゃ強かったが受け出し際に一発で静電気麻痺すると意味ないので汎用的とは言い難いサンダー対策だった。一試合で見たら3割だが、ランクバトル通しておおよそのHBサンダーに毎回3割を浴びせられるのはさすがに弱い。
ザシアン軸の方は全員がサンダーに対面負ける最悪の構築だった。特に珠サンダーが本当に止まっていないので、少なくともこちらのサンダーがサンダー受けたるスペックを有している必要があったかな。構築経緯からわかる通りウーラオスとサンダーの採用理由が非常に曖昧なので、ここをサンダーに明確に強い駒に変えるべきだ。
【個別紹介-カイオーガ軸-】
カイオーガ臆病CS
潮吹き/根源/雷/破壊光線
対面操作や死に出しからスカーフ潮吹きをする。強力なスイープの潮吹き、ミラー打点の雷は確定で、あと2つは削れたあとにもスイープ性能を保てる根源、ダイマックスの撃ち合いに気持ち強くなるダイアタックを採用。雑にダイマックスを切って一体倒し、後続の攻撃を2発耐えながらアタックアタック、こちらダイマックス切れて根源で削り、ダイマックス切れた相手をウーラミミで縛る動きが強かった。氷技がなくて困ることはあまり無かった。
ドリュウズ 意地A116-D212-S164 砂かき
185-187-80-*-112-129
Sが砂下で準速スカーフエースバーン抜き、Dほぼ振り切り、余りA
はじめはD252で使っていたが過剰だったので、キリのいい11nまでAに回した 特殊耐久、火力、素早さどれも絶妙で、サンダーの珠ジェットに後出ししながらロックロックで勝てるバケモン。ダイマックスなしでカイオーガの熱湯を耐えたりする最強ポケモンだった。特殊DMへの切り返し性能・対面性能は異常で、レシラムも物理でなければロックアースで勝ててしまう。ダイマックスがなくとも、特殊に投げて岩石封じで裏のオーガに抜かせるプレイングもできて、ダイマックスなしでも弱くないドリュウズという、可能性を感じるポケモンだった。しかしHBが無振りなのでダイマックス適性がやや落ちている。
カバルドン ザシアン軸と同じ
カバルドンもドリュウズもやたら生き残る構成のため、砂残り2,3ターンでドリュを投げ、砂を枯らさせ、もう一度カバを投げて再展開する動きが最も多かった。上のドリュウズは砂エースとしてはA187の珠なしヘナチンなので、最後一体を詰め切るときに砂展開をしていた。
ウーラオス ザシアン軸と同じ
この構築で唯一ヒヒダルマに出し負けないのでヒヒダルマ入には初手に出さざるを得なかったが、初手に置いても後ろに置いても強い襷枠として重宝した。ちなみにヒヒダルマには皆とんぼ返りを押してこられた(スカーフ無警戒のbadプレイング)のでこちらも不意打ちを合わせて(スカーフ警戒の素引きに無力なbadプレイング)削り、裏のミミッキュの+2影圏内に入れるようにしていた。negativeとnegativeのproductからpositiveがinduceされる一例である。
サンダー HB(S個体値27)
ボルチェン/暴風/トンボ/羽
クッションサンダー。ドサイなど地面を投げる動きに蜻蛉を刺してオーガを投げていく。
サンダーにサンダー投げてボルトチェンジ、このとき上をとってしまうとオーガが削れるのでS個体値を適当に落とした。
微妙にダイマックス適性が低くて弱かった。たぶん貯水やらに投げて削りを入れられる型のほうが強い。
ミミッキュAS
ザ・普通の珠ミミッキュ。受け崩しも積みエースも出来て強かった。残せるときはミミッキュの皮を残すプレイングを心掛けた。
構築としては弱くなかったがオーガが通らないときのプランが弱すぎた。あと勝ち筋が普通すぎて通すのが大変だった。ザシアン軸もオーガ軸も、相手はこっちの通したい動きを把握して対策してくるので、それを乗り越えて通すのはとても苦しかった。
【最後に】
ザシアン軸とオーガ軸の2つを用意する、これは正しかったが具体的な構築ふたつを強くしきれなかった。
あとは環境への刺さりを意識したパーティ作りに傾いてしまっていたことを反省し、一般に強い構築を作りたい。